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読み手（演じる方）
サキュバス
口が悪いけど世話を焼いてくれる悪魔 聴き手（ヒーロー） 眠りの浅い男性 ※こちらの台本はpixivに投稿済みの「おやすみ彼氏シリーズ#4」という台本をリニューアルした作品になります。 ※SE・BGM有り無しはご自由にアレンジしていただいて大丈夫です。 ※読み方などやりやすいように演じていただいて大丈夫です。 ※はじめてご利用される方はまず初めに利用規約をご一読いただけますと幸いです。
（場 所：ヒーローの家の寝室・夜）
（ＢＧＭ：夜）
（Ｓ Ｅ：時計の針の音・ＦＩ）
（Ｓ Ｅ：寝返り音）
（ツンデレなサキュバスがベッドに侵入するイメージ）
（寝返りを打ったヒーローが目覚めて驚く）
うわっ！
ビックリしたぁ……。
あんた！ なんで起きんのよ！？
はいはい、喚かない喚かない。
も～、生で私を拝めるなんて滅多にないんだから逆に喜びな～？
……ったく、うるさいなぁ。
ちょ～っと黙ろっか？
（悪魔の力で口にチャックをする）
はい、お口にチャック♡
（Ｓ Ｅ：ジッパーの音）
（ヒーローが口を開こうとする）
無理無理、悪魔の力で縫い合わせてるんだから人間如きの力じゃ口は開かないよ♪
むーむーむーむーうるさいわいねぇ！
あんた童貞でしょ！？
黙ったってことは童貞なんだ（笑）
はいはい、わかったから大人しくしよ？
あのね、今この部屋には、私が結界を張ってるの。
いくらあんたが叫ぼうが、泣きわめこうが誰も助けに来ない。
わかった？
わかったなら瞬きをしなさい。
本当にわかった？
じゃあ、口を開けてあげるけど、大人しくするって誓える？
よし、約束だからね。
（Ｓ Ｅ：ジッパーの音）
（泥棒かと聞かれて）
こんなキュートな泥棒がいると思う～？
見てわかんないかなぁ？
私は悪魔のサキュバス♡
夢……、まぁ、これはあんたが見てる夢みたいな現実ってとこかな。
（ブツブツ）
っていうか何で起きちゃったんだろう？
普通は起きないはずなのに何かミスっちゃった？
（ここまで）
は？
サキュバスを知らない！？
今時、ガキんちょでも知ってるわよ！？
説明すんのがめんどい。
っていうか、寝ろっ！
今何時だと思ってんの！？
あんたが寝ないと仕事ができないでしょ！
眠りが、浅い？
あー、そういやぁそういう人間が増えてるって他のサキュバスから聞いたかも……。
何だっけなぁ……。
あー……、思い出した！
スマホ！
あんた、寝る直前までスマホをいじる人間？
その四角い板みたいなのがスマホでしょ？
それ、ちょっと貸して。
いーから、貸して！
（Ｓ Ｅ：スマホを渡す布擦れ音）
（Ｓ Ｅ：バキッ・折る音）
（微笑みながら）
見るもんが無くなれば眠れるよね？
なによ？
文句でもあんの？
私の仕事が終わったら直しといてあげるから、とりあえず横になって。
いいから、横になりなさい！
あんたもさっさと終わらせたいでしょ？
（Ｓ Ｅ：ヒーローが布団に横たわる音）
（ヒーローの隣で世話を焼く感じ）
（悪魔だけど優しい寝かしつけるような声色）
いーい？
スマホから出てる光のせいで、脳が昼間って勘違いしちゃうの。
その勘違いのせいで脳が覚醒する。
で、その結果、眠りが浅くなるってわけ。
悪魔は長生きだから博識なのよ。
そんなことより横になったんだから目を瞑りなさい。
は？
……怖い事はしないわよ。
ただあんたを眠らせるだけ。
……でも、どうしても目を瞑りたくないって言うなら無理やり瞑らせる事も出来るわよ？
私は悪魔だからね。
よしよし。
最初からそうやって素直に従えばいいのよ。
……今から少し触るけど、声は出さないで。わかった？
（Ｓ Ｅ：布擦れ音）
気持ち良いでしょ？
私の体温は約４０度。
手のひらだからもう少しあったかいかも。
これは人間界でいうところの、ホットアイマスクと同じ温度らしい。
目の周りには交感神経から副交感神経に切り替わるスイッチがあって、目を温めるとリラックスできるんだって。 （詳しいねと言われて） ママからの受け売りってやつ。 私も昔、よくやってもらったんだ。
（眠くなってきたと言われて微笑みながら） ふふっ、そのまま寝ていいわよ。
良い悪魔？
勘違いしないでよね。
私は、あんたに眠って欲しいからで……。
いや、お喋りはこの辺にしときましょう。
あんたが寝るまで温めといてあげるから、さっさと眠りなさい。
（ヒーローにおやすみと言われて照れ臭そうに優しく）
はいはい、おやすみなさい。